プロの施術が受けられる脱毛の種類とは?9種類のメリットとデメリット
ムダ毛の自己処理を卒業してプロの施術を受けたい!と思っても、脱毛方法は種類が多くて情報を集めるだけでも一苦労。そこで今回は、3種類の「医療レーザー脱毛」と4種類の「光脱毛」、さらに2種類の「ニードル脱毛」について、メリットとデメリットをまとめてみました。
プロによる代表的な脱毛方法は9種類!
プロの施術が受けられる脱毛方法を大きく分類すると下記の3種類に分けられ、さらに使用する脱毛機器によって細分化されています。
▼プロによる脱毛方法の種類
- 医療レーザー脱毛:ダイオードレーザー、アレキサンドライトレーザー、ヤグレーザー
- 光脱毛(フラッシュ脱毛): IPL脱毛、SSC脱毛、SHR脱毛、NPL脱毛
- ニードル脱毛:医療針脱毛、美容針脱毛
医療レーザー脱毛のメリットとデメリット
一般的に医療脱毛と呼ばれている施術は、そのほとんどが医療レーザー脱毛を指しており、医療行為にあたるためクリニックでしか受けられません。
その分、照射するレーザーの威力は光脱毛よりも格段に強く、通う回数を最小限にしたい人や永久性を重視する人などに適しています。
▼メリット
- 永久脱毛ができる
- 3~6回ほどの少ない回数で済み、短期間で完了する
- 医療機関のアフターケアが受けられる
▼デメリット
- 痛みが強い
- 脱毛サロンより費用が高額になりがち
なお、医療レーザー脱毛による痛みは照射する光の波長が長いほど強く、短いほど弱くなります。
アレキサンドライトレーザー
日本人の肌質や毛質に最適なレーザー機器と評価されているだけあって、国内のクリニックで最も多く導入されています。
ただし、3種類の中で最も痛みが強いので麻酔を使用するクリニックも少なくありません。
その反面、シミなどの色素沈着を伴う肌トラブル治療にも使われており、脱毛と同時に美肌効果が得られるという大きなメリットがあります。
▼特徴
- 波長:最も短い755nm
- 痛み:強いが、冷たいジェルを使わなくても緩和できる冷却装置つき
- 得意な毛質:毛根がしっかりしている太いムダ毛
- 苦手な毛質:産毛
- 得意な部位:脇、足、腕、VIOなど
- 色素への反応:強いが、肌質に合わせて調節できる
- 肌へのダメージ:少ない
- 美肌効果:毛孔角化の改善
- 照射範囲:広く照射漏れが起きにくい
- 即効性:非常に高く、照射直後に効果が得られる
ダイオードレーザー
アレキサンドライトレーザーほどではないものの、日本でもシェアを広げているレーザー機器。
機種によって差はありますが、幅広い肌質や毛質に対応できるよう、威力や照射範囲を細かく設定できるのが魅力です。
▼特徴
- 波長:3種類の中間にあたる810nm
- 痛み:3種類の中間で、冷たいジェルによって緩和する
- 得意な毛質:太い毛から産毛まで幅広く対応
- 苦手な毛質:なし
- 得意な部位:部位を選ばないオールマイティ
- 色素への反応:機種によっては軽い日焼けでもOK
- 肌へのダメージ:近赤外線の効果でダメージが少ない
- 美肌効果:なし
- 照射範囲:広範囲から細かい部分まで、調整が可能
- 即効性:照射から数週間で徐々に効果が現れる
ヤグレーザー
3種類の中で最も痛みが少なく、色黒の人でも使えるのが魅力。その反面、威力が弱いため上記2種類の補助として導入しているクリニックが多いようです。
▼特徴
- 波長:1,064nmと最も長いため、深い毛根まで届く
- 痛み:レーザー脱毛としては刺激に弱い人向き
- 得意な毛質:濃く太いムダ毛に最適で、硬毛化した毛にも効果的
- 苦手な毛質:産毛
- 得意な部位:VIO、脇、男性の濃いヒゲなど
- 色素への反応:3種類の中で最も弱いため、日焼けした肌や色黒の人でもOK
- 肌へのダメージ:3種類の中で威力が最も弱いため、肌ダメージも少ない
- 美肌効果:なし
- 照射範囲:狭い
- 即効性:3種類の中で効果が出るまで最も時間がかかる
光脱毛(フラッシュ脱毛)のメリットとデメリット
光脱毛とは、毛根のメラニン色素に反応する熱を照射してムダ毛の再生力を弱める、脱毛サロンの代表的な施術です。
基本的な仕組み医療脱毛と同じですが、照射する熱の威力が医療脱毛より弱いため、痛みに敏感な人や費用をかけたくない人に向いています。
▼メリット
- 痛みが弱い
- キャンペーンも多く、医療脱毛に比べて費用が安い
- 脱毛しながら美肌効果が得られるタイプがある
- 駅近の店舗が多く通いやすい
▼デメリット
- 永久脱毛ができない
- 通う回数が多いため、完了するまでの期間が長い
IPL(インテンスパルスライト)脱毛
IPL脱毛とは、光脱毛の中でもメラニン色素への反応が強い脱毛法で、特に濃いムダ毛に悩んでいる人やVIOを希望する人に適しています。
▼特徴
- 脱毛効果:光脱毛の中で最も高い
- 痛み:光脱毛の中では強め
- 得意な毛質:太くて濃い剛毛
- 苦手な毛質:産毛や細いムダ毛
- 得意な部位:脇、足、腕、VIOなど全身
- 色素への反応:強いため、日焼けをはじめ色黒肌やホクロ部分はNG
- 照射範囲:広い
- 通うペース:毛周期に合わせて2~1カ月に1回
- 完了までの回数:10~15回/2~3年ほど
SSC(スムーススキンコントロール)脱毛
SSC脱毛とは、剛毛から細いムダ毛までバランスよく脱毛したい人に適した脱毛方法です。
抑毛効果のある「ジェルビーンズ」と「クリプトンライト」の両方を使ってアプローチする方法で、このジェルには美肌効果も期待できます。
▼特徴
- 脱毛効果:IPLよりは弱い
- 痛み:やや弱い
- 得意な毛質:剛毛から細いムダでまで
- 苦手な毛質: 産毛
- 得意な部位: ほぼ全身
- 色素への反応:普通
- 美肌効果:黒ずみの解消、毛穴の引き締め
- 通うペース:毛周期に合わせて2~1カ月に1回
- 完了までの回数と期間:12~18回/2.5~3.5年ほど
SHR(スーパーヘアリムーバル)脱毛
SHR脱毛とは、メラニン色素ではなく毛細胞が作られるバルジ領域に光を照射してダメージを与え、ムダ毛の生え変わりを抑制する方法です。
「蓄熱式脱毛」とも呼ばれている新しい光脱毛の方式で、導入しているサロンは限られています。
産毛に適しているうえ毛周期を考慮する必要がないため、顔の脱毛や早く完了させたい人にオススメです。
▼特徴
- 脱毛効果:弱め
- 痛み:ほぼ感じない
- 得意な毛質:産毛など色素の薄いムダ毛
- 苦手な毛質:なし
- 得意な部位: 産毛が多い顔まわり
- 色素への反応:ほぼ無いため、色黒や日焼けをしている人でもOK
- 美肌効果:特になし
- 通うペース:毛周期に関係なく1カ月に1回
- 完了までの回数:12~18回ほど
- 完了までの期間:最短で従来の約半分
NPL(ニューパルスライト)脱毛
NPL脱毛とは、SHR脱毛と同じくバルジ領域に光を照射して毛細胞の生成自体を阻害する脱毛方法です。
成長期だけでなく退行期でも脱毛効果が得られるため、従来よりも短期間で完了する反面、メラニン色素を破壊するほどの威力を必要としないため、施術回数は多くなります。
また、広範囲に連打できるうえ真皮層の線維芽細胞まで刺激しますので、美容効果も兼ねたい人や1回の施術を短時間で終わらせたい人にオススメです。
▼特徴
- 脱毛効果:全体的に弱めだが、産毛には効果的
- 痛み:ほぼ感じない
- 得意な毛質:産毛や白髪
- 苦手な毛質:なし
- 得意な部位: 産毛が多い顔まわり
- 色素への反応:ほぼ無いため、色黒や日焼けをしている人でもOK
- 美肌効果:シミなどの色素沈着やターンオーバーの改善、コラーゲンの生成を補助
- 通うペース:2週間または1カ月に1回
- 完了までの回数:従来より多め
- 完了までの期間:従来で1~2年のところ1年以下
ニードル脱毛のメリットとデメリット
ニードル脱毛は、1つひとつの毛穴に電気針を挿入して毛乳頭を死滅させる方法です。
クリニックでは出力の強い機器が、脱毛サロンでは出力の弱い機器が使われています。
▼メリット
- クリニックなら永久脱毛ができる
- 9種類の内、脱毛効果が最も高い
- 色素の薄い毛や白髪、細い毛でも効果が高い
- 日焼けや色黒、ホクロ部分でも脱毛できる
▼デメリット
- かなり痛みが強い
- 1本ずつ施術するので時間がかかる
- ムダ毛を伸ばした状態で施術を受ける必要がある
- 費用が高め
- 毛量が多い毛深い人には不向き
医療針脱毛
医療針脱毛とはクリニックで受けるニードル脱毛のこと。周波が異なる下記の4種類がありますが、医療行為にあたる絶縁針脱毛だけはクリニック以外で受けられません。
- 電気分解法:直流の電流
- フラッシュ法:高周波の電気
- ブレンド法:直流と高周波のミックス
- 絶縁針脱毛:直流の電流
レーザーや光脱毛では施術できない、目元や眉毛を脱毛したい人や永久性の高さを重視する人にオススメで、クリニックによっては麻酔が使われます。
美容針脱毛
一方、脱毛サロンやエステなどで行うニードル脱毛を美容針脱毛と言い、フラッシュ法またはブレンド法が主流となっています。
出力設定が弱いため医療針脱毛ほどの効果はありませんが、痛みは控え目です。
まとめ
9種類の脱毛方法について理解が深まったら、次は脱毛に何を求めているのか、施術を受けることで自分がどうなりたいのかをイメージする番です。ピックアップした条件に優先順位をつけてみると、理想的な脱毛方法が見つかるはずですよ。