妊娠中に光脱毛はOK?脱毛サロンへの対応から再開時期までを解説
定期的に脱毛サロンに通っているのに、妊娠が発覚!出産後の忙しさを想定して「妊娠中に脱毛を終わらせたい」と思っている方も多いでしょうが、それはオススメできません。今回は、なぜ妊娠中は脱毛しない方が良いのか、脱毛サロンへの対応や適切な自己処理、妊娠中のムダ毛の変化などをまとめてみました。
妊娠中の脱毛はNG!妊婦の脱毛リスク6つ
結論から言うと、脱毛サロンの光脱毛であろうとクリニックの医療脱毛であろうと、妊娠中の脱毛は断られるケースがほとんどです。
女性の身体は妊娠によって大きく変化しますが、その多くはホルモンバランスの乱れが原因!そもそも、体内のホルモンバランスが乱れている妊娠中は脱毛効果がほとんど得られません。
▼妊娠中の脱毛効果が低い理由
- 毛周期が乱れているから
- 一時的にムダ毛が増えるから
人によっては、妊娠中に脱毛した箇所からもう一度ムダ毛が生えてくるケースもあるのです。
さらに、妊娠中の脱毛は効果が低いというだけでなく、下記のようなリスクも伴います。
▼脱毛のリスク
- 妊娠中は肌が敏感なので、妊娠前より脱毛の痛みが強くなりがち
- 妊婦の肌は乾燥しやすいため、肌へのダメージが大きい
- 脱毛の刺激で肌トラブルになりやすい
- ジェルなどの臭いが、吐き気などの「つわり」を誘発する
妊娠中の脱毛が赤ちゃんへ与える影響は?
妊娠に気づくタイミングは人それぞれ。中には、脱毛サロンに通っている最中に思いがけず妊娠が発覚し、気づく前に脱毛の施術を受けしまったと慌てる女性も珍しくありません。
特に、お腹周りやVIOを脱毛している場合は心配するのも当然でしょう。
ですが、脱毛サロンで受ける光脱毛もクリニックで受ける医療レーザー脱毛も、基本的に赤ちゃんへの影響はありません!
そもそも、脱毛の施術はあくまで皮膚層にアプローチする仕組みになっており、レントゲンのように身体の内部まで透過する訳ではないのです。
とはいえ、妊娠中の脱毛による直接的な影響はないものの、母体にとって肌トラブルやつわりなどを引き起こす一因なのは事実。
しかも、妊娠中に無理をして脱毛の施術を受けても効果が低いうえ、同じ姿勢をキープし続けるのも母体への負担になってしまいます。
妊娠していると分かったら、すぐに契約しているサロンやクリニックへ報告しましょう。
妊娠が発覚!脱毛サロンへの対応は?
部位にもよりますが、脱毛が完了するまでは数カ月から数年ほどかかるため、あらかじめ長期で契約している人も珍しくありません。
では、契約の途中で妊娠が発覚した場合は具体的にどのように対処したら良いのでしょうか?
予約をキャンセルする
結論から言うと、脱毛に通っている期間に妊娠が発覚した場合の選択肢は、「再開できる制度の利用」または「途中解約」のどちらかです。
中には、「光脱毛なら低刺激だから問題ないのでは?」と思う女性もいるでしょうが、自己判断は禁物!
まずは既に入っている予約をキャンセルし、妊娠したことを脱毛サロンに伝えましょう。
休会制度など再開できる制度の確認
予約をキャンセルしたら、続いて下記の制度が利用できるか確認してみましょう。
▼妊娠時に役立つ制度
- 休会制度
- 保証期間の延長
- 期間を問わない契約回数の保証
上記の制度は出産後の再開が大前提で、「費用をムダにしたくない!」「同じサロンで再開したい!」という人にとって、ありがたいシステムです。
なお、休会制度などが利用できる場合は下記の項目も合わせて確認しておきましょう。
▼休会制度のポイント
- 休会や保証期間は無期限なのか
- 数カ月または数年など、期間が限定されているのか
休会制度がない時の対処法
休会制度など、出産後に再開できるシステムが利用できない場合は「途中解約」となり、下記の項目を確認しておく必要があります。
▼途中解約の確認事項
- 返金などのサポート体制はあるか
- 違約金や解約手数料を支払う必要があるか
- 解約できるタイミング
中には、本来イレギュラーである妊娠を違約金や解約手数料の対象にしている、月額コースで契約している人に対して退会する1カ月前を期限に設定している、という脱毛サロンも少なくありません。
妊娠中でもムダ毛が気になる!最適な自己処理は?
健診を受ける機会が多い妊娠中だからこそ、ムダ毛が気になるモノ。
特に、妊娠中に皮膚が引き延ばされていくお腹周りのムダ毛は、ホルモンバランスの乱れによって濃くなったり毛深くなったりしやすいため、恥ずかしいと思う方も多いでしょう。
ですが、せっかく通っていた脱毛サロンをお休みし、大きなお腹を抱えてムダ毛を自己処理するのは妊婦にとって簡単ではありません。
しかも、妊娠中は通常より肌が敏感になっており、ちょっとした刺激でもダメージを受けやすい状態です。
だからこそ、妊娠中に行うムダ毛の自己処理はできるだけ控えた方が無難!どうしても処理したいという方には、肌への負担が少ない電気シェーバーがおすすめです。
もちろん、自己処理の後は入念な保湿ケアも忘れずに。
一方、肌へのダメージが大きいカミソリや毛穴に負担がかかるワックス、黒ずみや埋没毛に成り兼ねない毛抜きなどはおすすめできません。
これらの自己処理は、たとえ妊娠していなくても肌トラブルに繋がりやすいのですから、乾燥して肌バリアが弱っている妊娠中はなおさらです。
妊娠中はムダ毛の「濃さ」や「毛量」が変化する!
妊娠中に変化するホルモンバランスは、つわりだけでなくムダ毛の濃さや毛量にも影響を与えます。
なぜ妊娠するとムダ毛の濃さや毛量が変化するのか、その要因となっているのが妊娠中に分泌される2種類の女性ホルモンです。
▼妊娠中に分泌される女性ホルモン
- プロゲステロン(黄体ホルモン):妊娠の継続をサポート/メラニン色素を生成する
- エストロゲン(卵胞ホルモン):子宮内膜を厚くする/体毛を薄くする
この2つの女性ホルモンは女性らしさを司っているだけでなく、妊娠状態を維持して母体と胎児を守るため、妊娠初期から分泌が盛んになります。
ところが、この女性ホルモンにはムダ毛の濃さや量にも影響を及ぼす作用があり、毛の生え方まで変化させてしまうのです。
妊娠中にムダ毛が濃くなるメカニズム
妊娠中にムダ毛が濃くなる要因として挙げられるのが、メラニン色素を生成する「プロゲステロン」です。
▼妊娠中に濃くなりやすいムダ毛の特徴
- 部位:おヘソ周り、腹部、Vライン
- 濃くなりやすい時期:妊娠中期~後期にかけて
だからこそ、「妊娠したらムダ毛が目立つようになった!」「妊娠してから脱毛したくなった!」という女性が多いのでしょう。
妊娠中にムダ毛が薄くなるメカニズム
妊娠中はムダ毛を濃くするプロゲステロンだけでなく、体毛を薄くする「エストロゲン」も同時に分泌が盛んになります。
そのため、ムダ毛の色が濃くなる部位もあれば薄くなる部位もあり、ホルモンと同様に体毛の状態もバランスが変化しやすいのです。
妊娠中に毛深くなるメカニズム
よく、「妊娠すると毛深くなった!」という話を耳にしますが、根拠となっているのがプロラクチンと男性ホルモンの関係です。
プロラクチンとは、脳下垂体をはじめ胎盤や子宮などから分泌されるホルモンの一種で、母乳の分泌を促進するだけでなく、妊娠中に乳腺を発達させる役割も担っています。
つまり、プロラクチンの分泌が盛んになるのは妊娠中から!問題は、プロラクチンの分泌が活発になるほど女性の体内で脱毛作用がある男性ホルモンが減少するという点です。
その結果、Vラインをはじめ妊娠前はムダ毛が少なかったお腹周りなどが毛深くなる、毛の色素が濃なるといった変化が現れてしまいます。
妊娠中に濃くなったムダ毛!出産後は元に戻る?
妊娠中にムダ毛が濃くなったり多毛になったりすると、「また一から脱毛のやり直し?」と不安になりますよね。
ですが、その心配はありません!出産後はたとえ授乳中でも少しずつホルモンバランスが整えられていきますので、ムダ毛の濃さや毛量も元の状態へと戻っていく人がほとんどなんです。
出産後に脱毛を再開するタイミングは?
出産後に脱毛を再開する時期は、それぞれの脱毛サロンによって異なるルールが設定されています。
とはいえ、「出産後1回目の生理がきてから」という早いケースは少数派。
ほとんどの脱毛サロンでは授乳中の施術を推奨していませんので、「卒乳や断乳などで母乳が止まり、定期的な生理が2~3回きてから」といった、ゆったりしたペースが多いようです。
まとめ
妊娠がわかると嬉しさはもちろんのこと、様々な疑問や不安も出てくることでしょう。妊娠中の生活には色々な制約が増えてきますが、脱毛サロンに通えなくなるというのもその1つです。
大切な妊娠中の時期に自分の身体を守るためには、しばらくはゆっくり肌も心も休めてください。
産後ホルモンバランスが整えば、また再開できるので、焦らずにゆっくりと考えていきましょう。
また、今後妊娠を希望されている方は、現在契約されている脱毛プランの規約について確認し、疑問点があれば相談しておくといいでしょう。